子どもも先生も、見通しをもって
「アイテム」は、(クラス)全体でやる部分と、授業の中でやる部分と、授業の基盤になる部分というのを、使い分けてやらないと。全て同じパターンでやろうとしたらこれ(「アイテム」)は駄目なんですよね。それから、この「アイテム」のよさというのは、子どもが今度「『やまなし』」に入るよ」と先生に言われたときに、アイテムをぱらぱらとめくっていきますね。アイテムを見ることによって、「こんなことを、こんな風に学習するんだ」というのが子どもにも分かるんです。その中で「これは一体なんだろう」という見方をする子もいるでしょう。「あぁ、こんなことを勉強するんだ」「この部分は前の物語文でもやったかたちだな」と、子どもはそんな風にして見ていけるわけです。
指導者の方は、授業に入るときに単元の見通しを持って授業をします。でもそれは子どもの中には見えないわけですよね。毎時間、その時間にならないとわからないわけです。でも「アイテム」を使うことで、「今日はここをやるんだな」と子どもが分かり、そしてそれぞれの学習(授業)が関連付けられるようになっていけばいいなと思います。その日の学習は、そのページだけで終しまいではないんです。このページは次のページ、または別のページの土台になっているんだよと。そういう風に指導していかないといけなんじゃないかと思います。
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