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和田中とともに考える、学力向上を実現させる補習指導とは




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和田中とともに考える、学力向上を実現させる補習指導とは -個別学習プリント・システムのご提案-
新学習指導要領で学習内容が増加すると、補習がますます重要視されます。NPO法人次世代教育推進機構は、補習に最適なプリント学習システム「Sプリ」を開発。そして、東京都杉並区立和田中学校は昨年9月から同システムを導入し、その実証研究に協力しています。同校校長・代田昭久先生にお話しをうかがいました。
プロフィール:代田 昭久
1965年長野県に生まれる。慶応義塾大学経済学部を卒業後、株式会社リクルートに入社。リクルート初の大学生向け教育ビジネスを起案。その後、株式会社トップアスリート入社。藤原和博氏と村上龍氏とで、「13歳のハローワークマップ」を作成。2008年、和田中学校の学校運営協議会の推薦をうけ、東京都教育委員会の採用面接試験の後、同校の校長に就任。

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和田中とともに考える、学力向上を実現させる補習指導とは

 「自立貢献〜夢に向かって最善を尽くし、社会に貢献できる自立した人間であれ〜」これが本校の教育目標です。つまり、社会に出て自分がどんな力をつけなければいけないのか、そのために、どのように努力していかねばならないか、そういうことを考える3年間であって欲しい。この考えを基本に本校の経営目標にしています。学力向上、そのものに関しては本校の最大の責務と考えています。その中で、中心となるのが授業です。年間1,000コマある授業をどう充実させていくか、これに重きを置いています。その上に、生徒が何故学ばなければいけないのか、どうしたら社会に自立貢献できるのかという意味で、キャリア教育である「よのなか科」を中心とした組み立てをしています。そして、下支えをしているのが規律と生活習慣の徹底です。ということで、一番土台になるものを生活習慣に置き、そのうえに学力向上、さらに、上位概念として「よのなか科」を中心としたキャリア教育を置く。こういったピラミッド構造で学力向上に向けて取り組んでいます。

 過去7年間の杉並区の学力テストや全国学力・学習状況調査で、本校の学力は継続して上昇しています。現在では、全国の中でトップレベルの学力となりました。ただ、よく分析をしてみると、いわゆる第4層といわれるところ、つまり下位層が全く伸びていない。一方で、上位層の子どもたちが、どんどん伸びているという現象が浮き彫りになりました。そのなかで、下位層の子どもたちをどう伸ばしていくかが課題となりました。下位層の子どもたちにいかに手厚く指導していくかというのが課題なのですが、先生方の人的な資源の限界もある。なにか有効なものを求めて、数多くのフェア、フェスティバルに参加しました。そして、教育ITソリューションで「Sプリ」と出会って、このシステムであれば下位層の子どもたちの個別学力保証ができるのではないかと思いました。現在は学校の教育活動外で、強制的に生徒に来ていただいて、補習活動を実施しています。大体10〜15%の下位層の子どもたちの保護者に連絡をとって参加いただくという形の補習をスタートさせました。最初は、嫌がった生徒たちもいました。ただ、いざ、そのハードルを乗り越えて集まってみると「わかる喜び」とか「解く楽しみ」とかがどんどん大きいものとなり自発的に参加できる、自発的に学べる生徒がどんどん増えてきたと感じています。

 地域本部の活動というのは、基本的に土曜日の午前中であるとか、夜であったり、学校の活動以外のところでの学力の支援でした。ただ、この「Sプリ」の活動については、学校の教育活動内の支援となりますので、自由度がきく学びではありません。学校でこういうことをやって欲しいという一方的なお願いであるにも関わらず、いわゆる学力の下位層ということがあるのかもしれないですが、この活動に非常に意義を感じると(地域本部の方々に)言っていただいて前向きに取り組んでいただいています。今年度は、受験を控えた3年生を中心にスタートしました。現在2年生の予習まで広げています。来年度にあたっては、1年生から3年生までの学力が伸び悩んでいる生徒を対象に実施していきたいと考えています。特に、強制組と自発組の両方に対して門戸を開いていきたい。併せて土曜日の寺子屋(ドテラ)、地域本部が行っている活動などでも活用をしていきたいと考えています。

 現状、始まって3,4ヶ月ですので、大きな目に見える効果は、まだまだこれからだと思います。ただ、一つの仕組みとしてシステムを使う。それをサポートする先生がいて、さらに人的資源として学校支援地域本部がまきこまれていく。この流れに大きな可能性を感じています。その可能性の中で生徒がやる気を出しているという現実をプラスに考えて取組んでいきたいと考えています。

 

 補習指導の様子は、『数学が、そして挑戦することが、楽しくなる!』(PDF)でレポートさせていただいております。
 是非、ご覧ください。