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item通信





岐阜県郡上市立白鳥小学校






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「アイテム」算数は、全国公立小学校で広く導入、活用いただいております。今回は、岐阜県のほぼ中心に位置する郡上市から、一昨年度より「アイテム」を全校導入いただいている郡上市立白鳥小学校(山田照義校長)にて、教務主任である日置保次先生より、その活用場面、活用方法についてお話しいただきました。問題に触れる機会と回数を増やすことを課題とし、同校が採った「アイテム」の活用の工夫は、指導時間の効率化により充分な演習時間を確保するというものです。この成果として、子どもたちの学習意欲の向上に結び付いたとのこと。授業内での活用方法として、是非、ご参考いただければと思います。岐阜県郡上市立白鳥小学校 〜多様な問題に挑戦する機会を〜
「白小タイム」の設定による演習量の確保:教務主任 日置 保次 先生
 

 「アイテム」は私がこの学校に赴任する前から全校で活用しています。採択当時は国語の研究をしており、授業改善の中心は国語科でした。しかし、県で行われているテストの結果から、算数に非常に弱さがみられるという実態がありました。これは算数の授業だけでは定着をはかれていないのではないかということで、毎月1回「白小タイム」という演習時間を設定したのですが、そこで活用できる良い教材がないかという時に、「アイテム」と出会いました。よって、昨年度までは「白小タイム」での使用教材として、「アイテム」を活用していました。

※白小タイム…毎月1回、原則として金曜日の5,6限目にて行う算数の演習授業。TT或いは少人数形式にて、全児童を対象に演習を行っています。

授業内での習熟の時間を確保し、定着をはかる
 

 今年度からは算数を研究主題として進めています。県から基礎学力定着支援事業の指定を受けていまして、特に習熟の時間を大事にしているんです。本校でのこれまでの課題は、一旦授業では理解するんですが、次の日になるとかなり忘れてしまっているという事でした。それはどこに問題があるのかと考えた時に、問題に触れる時間と回数が少ないのではないかと。これまでは、「どうやって解くんだろう」「どうやってやればいいんだろう」ということに重きを置いていた為に、同じような問題に触れる時間が非常に少なかったんです。1、2問で終わってしまう。ここに問題があるのではないかと考えました。

 そこで、今年度は45分の授業の中で、今までの話し合いの部分を非常に短くして、これはこうやればできるなということを授業の前半で早めに終えるようにしました。そして、残った10分、20分を練習の時間とし、どんどん同じような問題に触れられるようにしたんです。教科書の問題はもちろんの事、教師が用意したプリントに取り組むこともありますが、今年度は、特にその場面においてアイテム算数を活用し、授業の定着を図っています。

アイテムの取り組み方
 

 4ページ構成(導入・習得・活用・探究)の最後の「チャレンジしよう」については、飛ばしてもいいものとしています。前の3ページ分(導入・習得・活用)ができれば良いというようにして、全てできた子は4ページ目(探究)もチャレンジしていこうという位置づけです。出来ない問題や、読み取れない、意味が分からない、そういう問題を無理矢理やらせていくと意欲をなくしてしまうので、今の本校の実態から考えると、前半部分の基礎基本のところは全員やりきりましょうとしています。先ほどお話したように個々に進度差があるので、「白小タイム」や授業でもそのラインに達しない子がいますが、そういった子については夏休みや冬休みの宿題とすることで必ず取り組めるよう設定しています。また、低学年については、答え合わせを自分でやるのが難しいので、白小タイムの時にはTTの形式で教員が答え合わせを行い、「これ良くできたね!」っていうように、褒めて認めてやる気を繋いでいくということをしています。

子どもたちに身についている力
 

 子どもたちに力がついてきているという実感はとても強くあります。例えば昨年度までは、早く授業が終わった時に「さぁ問題やろうか」と言うと、「えー!」という感じだったんですが、今は子どもたちの中でやることが当たり前になってきていますね。単元指導を45分の内の前半でやるので、子どもたちは残った時間は練習問題をやる時間だということを、どの学年の子もきちんと分かっているんです。問題を解いて、自分で答え合わせをして次の問題へいくという流れが子どもたちに身について、自分でどんどん挑戦していこうとなっているのが実感です。定期的に行っている全校テストの結果を集計していますが、どの学年もテストを開始した6月から比べて点数が着実にアップしてきているということで、数値上でもそれは表れています。

効果的な活用の仕方を検討する
 

 私は本校に赴任して2年目ですが、昨年度は出題そのものの意味も分からず、動きが止まっている子どもがいる場面が多いと感じていました。子どもたち自身の中にも非常に抵抗感があったように思います。

 実を言いますと、去年も話題になったのは、果たして「アイテム」でいいのかどうかということでした。値段も考えた時に、「白小タイム」だけの活用で使いきれていない学級もあるのは、問題があるんではないかということで話し合ったのですが、結局それに代わる良い教材がありませんでした。ですから、もう一年「アイテム」を使ってみましょう、というスタンスで今年度スタートしたのが正直なところです。結果として、今年度は算数への新たな取り組みの事もあって、いろいろな場面で活用できる事が分かってきました。使用頻度が非常に高まったので、「アイテム」を隅から隅までやっている子どもも増えました。今までは「やらなきゃやらなきゃ」となっていたのが、「うまく活用できてるぞ!」という意識に、子どもも教師も変わってきているんじゃないかなと私自身は思っています。追われるように使っていた昨年度まででしたが、使い方を教員間で予めじっくり検討して効果的に使うようになれば、非常に良いものであると今は思っています。